甘皮処理って、本当に必要なのでしょうか?
動画では簡単そうに見えますが、ぐっと押し上げるだけ“に”思えるかもしれません。
本来、甘皮は無理に押し上げたり削ったりするものではありません。
マニキュアという言葉は「手のお手入れ」という意味から始まったと言われています。
色を塗る前には、まず手を整えること。甘皮ケアは、とても繊細で大切です。
整えるだけで、指先の印象は驚くほど変わります。甘皮処理のやり方だけではなく〝なぜ整えるのか〟というお話しをしていきます。
【甘皮は「取る」ものではありません】
甘皮処理と言う言葉があるせいか、〝取る〟〝切る〟ものだと思われがちですが、本来、甘皮は爪を守っている大切で繊細なところです。
無理に押し上げたり、乾いたまま強くこすったりすることで、炎症やささくれの原因になることもあります。
プロの動画では簡単そうに見えても、とてもは繊細なところを丁寧にしています。
だから大切なのは、柔らかくして、やさしく余分な力をかけずに整えることです。
手を“整える”ための甘皮ケアは基本です。
ジェルネイルでは爪の表面の水分管理が重要なため、乾式ケアが主流になりました。けれどマニキュアの場合は、お湯を使って整え始めることで、仕上がりの美しさにも繋がります。
指先はとても敏感です。「心地いい」と感じる温度の、お湯を用意しリラックスして浸します。少しぬるく感じてきたら、浸し終わりの目安となります。
無理に時間を決める必要はありません。〝感覚〟を目安にしてください。
(表面の薄皮や甘皮は個人差がとてもあります。全くない人もいれば分厚い人など様々です。
お湯がぬるくなってもう一度繰り返す必要がある人もいます)
【セルフで安全にできる範囲】
セルフネイルで大切なのは〝やりすぎないこと〟です。
ウッドスティックやプッシャーはまず使わないようにしてください。
ガーゼを指先に巻いてお湯で湿らせて爪の輪郭にそって、くるくると円を描きながら滑るように整えます。
ガーゼの網目が自然に爪の表面の、薄皮を絡めて取り除いてくれます。押すことは全く必要ありません。
(ガーゼが絡みとってくれるので、ガーゼの厚みや使った場所をずらして調整してみてください)
力を入れなくても、柔らかくなっていれば自然と整います。甘皮そのものを深く処理することは、本来技術が必要です。
セルフでは〝整える〟ところまで充分です。整えるだけで、印象は変わります。
甘皮を「完璧に処理する」必要はありません。表面についている、薄い角質を優しく整えるだけで、爪のまわりはスッキリ見えるようになります。
根本のラインが自然に整うことで、マニキュアを塗ったときに輪郭が綺麗に見えてとても映えます。
これは特別な技術ではなくて、お湯に浸し〝整える〟というひと手間の積み重ねです。
指先を整えることで、仕上がりが綺麗になるだけではなく、自分の指先を大切に扱っている感覚が残り、自然と仕草にも表れます。
マニキュアは色を楽しむものでもありますが、その前に「手を整える時間」でもあります。
【少しだけ爪の形も整えてみましょう。】
長さや形を大きく変える必要はありません。先端を滑らかに整えるだけで、指先はスッキリ見えます。
形が整うことで、根本のラインとのバランスが取れて、それだけで清潔感が生まれます。
【形を整えるタイミング】
甘皮をやさしく整えたあとは少しだけ形も整えてみましょう。
ここで大切なのは乾燥した状態は削らないこと。爪は1枚の板のように見えますが、実は何層にも重なっています。
例えるなら、バームクーヘンのような構造です。
乾燥したまま削ると、その層がめくれるように剥がれてしまい、二枚爪の原因になることがあります。
乾燥しているようであれば、お湯でやわらかくしたり、少しだけネイルオイルをなじませます。
爪に水分や油分がある状態で整える方が、爪への負担が少なくなります。
爪先を滑らかに整えたら、あとひと手間です。
(オイルを塗っている状態でやすりを使用すると目が詰まり使えなくなってしまうので使い捨てになります)
【なぜネイルオイルとハンドクリームが必要なのか】
甘皮を整える前に、お湯を使いました。
お湯は皮膚を柔らかくしてくれますが、同時に水分を含んだ状態にもなります。爪は水分と油分のバランスが大切です。
整えたあとの爪や皮膚はとても乾燥しやすくなります。だからこそ仕上げが大切です。
ネイルオイルは、爪の中に〝浸透させる〟ものではありません。
爪はバームクーヘンのような層構造なので、ネイルオイルが奥まで染み込んでくれません。
ネイルオイルの役割は爪の表面に油膜をはり、水分を逃さないよう防ぐことです。
守るための膜をつくる、というイメージです。
そのあとに、ハンドクリームを使うことで、ネイルオイルで整えた指先と手を包み込んでくれます。
お湯を使ったあとは、とくにここまでが必要になります。
整えたあとは、守る。ここまでが「手の手入れ」色は塗らなくてもここまでできれば充分です。
これは女性だけのものではありません。
男性も整えるだけで指先の印象は大きく変わります。
派手にする必要はなく、清潔に整えることが大切です。
指先を整える時間は、自分を大切に扱う時間でもあり、触れ合う相手のための時間でもあります。
マニキュアは、飾るためのものではなく、手を整えることから始まります。
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