「ぷっくり」の正体が招く、悲劇の理由
やっぱり、ジェルのあのツヤツヤ感がいい!
そんなふうに、ジェルの持つ独特の質感に惹かれる方は多いですよね。
でも、セルフで楽しんでいるうちに、ついつい「もっと、もっと」と厚塗りになってはいませんか?
早くきれいな仕上がりを楽しみたい。
その一心で、いつの間にか自爪への負担を見落としてしまうこともあるのではないでしょうか。
その「可愛くしたい」という気持ちは、本当によくわかります。
それでも、「引き算の大切さ」があります。
【「ぷっくり」という言葉の、甘い罠】
「ぷっくり」という言葉、いつの間にか「パーツをジェルでこんもり固めること」と同じ意味で使われていませんか?
本来、ネイルを「盛る」というのは、キラキラしたパーツを乗せて、そのデザインを贅沢に楽しむことでした。
ところが最近では、パーツが取れないようにと厚く塗り重ね、その「出っ張った厚み」そのものを「ぷっくりして可愛い」と呼ぶようになっています。
でも、本当に可愛いのは、光り輝くパーツそのものであって、それを閉じ込めた「ジェルの塊」ではないはずですよね。
【ほんの少しの「欲」が招くこと】
厚くしすぎたジェルは、実は自爪にとって大きな負担になります。
例えば、足の爪。
私たちは毎日、自分の全体重をかけて歩いています。
本来、爪はしなることで衝撃を逃がしますが、厚すぎるジェルで固められていると、その負荷がすべて根元に集中してしまいます。
そうなると、ある日突然、ジェルが自爪を道連れにして、根元から「ペロン」と剥がれてしまうことも…
剥がれた後に残るのは、まるで生まれたてのような、薄くて心細い爪。
「可愛い」の代償が、怪我のような悲劇になってしまうのは、本当に悲しいことですよね。
これは手の場合でも同じです。
厚みで無理やり固められた爪は、どこかにぶつけた時の衝撃を逃がすことができず、自爪を深く傷つけてしまう原因になります。
せっかくきれいにしているのに、それでは本当にもったいないですよね。
【パーツの「輝き」を殺さない、本当の理由】
パーツをジェルで覆い尽くすことはおすすめしません。
それは、スワロフスキーなどの美しい石は、その「角(カッティング)」で光を反射させているからです。
取れるのが怖いからとジェルで熱く埋めて、ただの「光る丸い山」…
ストーンの光の命を消しているのと同じです。
輝きを損ねてしまううえに、厚みで爪は剥がれてしまう…
これでは、せっかくのネイルが少し悲しい結果にになってしまいます。
【見えない「力加減」が、一番の近道】
もし、石の輝きを消さずにしっかり固定したいなら。
カラーを塗って仮硬化させた後、その上に石を置いて、ウッドスティックなどで「トントン」と優しく叩き込むように押し込んでみてください。
カラーの層に沈めるようなイメージで垂直に固定してあげれば、上から厚く塗り固めなくても土台がしっかり石を掴んでくれます。
(ここで仮硬化をもう一度するとストーンは動かなくなります)
仕上げにサラサラのトップコートを薄く塗るだけで、石のカッティングが活きた、宝石のような輝きが手に入りますよ。
★サラサラタイプのジェルトップコートはこちら iro gel [ ノンワイプ ]
カラーも同じです。以前の記事でもお話ししたように、
【関連記事】→🔗 ペディキュアはジェル?マニキュア?
「2度塗りしなきゃ」という思い込みを捨てて、1度塗りでパキッと発色する色を選んで、薄く仕上げることも1つの方法です。
【関連記事】→ 🔗もう迷わない!足の爪の「色選び」
そんな「引き算」が、自爪を守る一番の近道になることもあります。
厚みは人それぞれの好みですが、その裏で爪が必死に耐えていることを、どうか忘れないでいてください。
マニキュアでもぷっくり厚みを出せるトップコートもありますよ。
選択肢を広げて、自分に合った方法を取り入れてみるのも、セルフネイルの楽しいところなんです。
爪への負担を理解したうえで、ジェルとも上手く付き合っていきたいもの。
確実な基本を丁寧に重ねた分だけ、あなたはもっと健やかに、もっと美しく輝きますよ。
「パーツを埋め込む時の『トントン』と叩き込む加減が難しい…」など、いつでも個別レッスンでお待ちしています。
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