~その理由と仕組みの話~
きちんと手順通りに進めているつもりなのに、なぜか数日で浮いてしまう……。そんな時、「自分のやり方が悪いのかな」と、ひとりで不安になっていませんか?
ジェルが浮くとき、多くの人はひとつの理由を探してしまいます。
下準備(プリパレ)のやり方、油分除去、硬化時間……。
動画のようにいかない力加減に悩み、どうしても「自分が下手だから」と原因をそこに求めがちですが、浮きはひとつの原因だけで起きるものではありません。
削り方、塗り方、そして体質。
いろんな条件が重なり合った結果として、浮きは起こります。
大切なのは、自分を責めることではありません。
【仕組みの話】爪の上で起きていること
まずは、浮きがどのように起きているのかを知ることです。
ジェルは、完成した瞬間で止まるわけではありません。
爪は毎日伸び、日常の動作の中で少しずつ力を受け続けています。
キーボードを打つとき、物をつかむとき、水に触れるとき。
何気ない動作でも、爪には力がかかり、わずかにしなりが生じています。
ジェルに比べると、爪はとてもやわらかいものです。
繊細な層が重なっているバームクーヘンのような爪は、日常の動作で常にしなることが多いです。
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一方でジェルはソフトとタイプでも硬さがあります。
その「固さの違い」があるかぎり、境目には小さな負担がかかり続けています。
その「しなり」と「硬さ」の差によって浮く原因にもなります。
【なぜ浮くの?】ライトの中で起きている小さな変化
ジェルを硬化するとき、ライトの中で起きているのは、ただ固まるという変化だけではありません。
ジェルは、わずかに「ちぢむ」という性質があります。
その力はとても小さなものですが、自爪を内側へ引きしめる方向に働きます。
その結果、目に見えないほどの段差やすき間が生まれやすくなるのです。
とくに先端やサイドは力がかかりやすく、わずかなすき間から空気や水分が入り込むことで、少しずつ浮きが進んでいきます。
他にも爪の表面の整え方によってもジェルの密着度が変わります。「ジェルネイルのプリパレとは?正しいやり方とコツ」この記事を参考にどうぞ。
【日常の工夫】浮きと上手に付き合っていくために
爪は水分を含むとさらに柔らかくしなり、ジェルとの剥離の原因になります。
理想を言えば、水仕事の時のゴム手袋は欠かせません。でも、はめるのが面倒に感じる時もありますよね。
そんな時は濡れた手にそのまま使えるハンドミルクでサッと保護するだけでも違います。
「今日は手間を惜しまず使おう」という日もあれば、クリームで最低限の保護をして「もし浮いたらその時にお直しすればいい」と割り切る日もある。その時の状況に合わせて、無理のない方を選んでいいんですよ。
塗り終わったあとに、自分の指で爪の断面をそっと触って、ジェルで覆われているか確認してみてください。自分の指先の感覚で「守られているな」と確かめるのが、一番安心できる方法だと思うから。
●水仕事の前に、サッと守れるハンドミルク
ある程度「浮くのは前提」として生活して、もし浮いてしまったところを見つけても、「自爪が折れなくて良かった」と捉えてみるのはどうでしょう。
ジェルが身代わりになって、衝撃を受け止めてくれたのだと思えば、自分を責める気持ちもなくなりますよね。
正しく知ることで、持ちは安定していく
「仕組み」を知ることで、持ちは少しずつ安定していきます。
完璧にできない自分を責めるより、今の自分の爪の状態を、優しく観察することから始めてみませんか?
次回はセルフネイルで爪が薄くなってしまう人の「共通点」についてお話しします。
